おまえが教えてくれたことじゃない!どうしたんだよ?
コメント返事書いて無いのに、ブロTもすげー気になっているのにエントリーしちゃってごめんなさい。
ボクが巡回しているブログには2人の若旦那さんがおられるのですが、どちらかの方の若旦那さんの記事に、言わば反射神経的に考えもせず書いてみてトラバ。
□若旦那の独り言2005 Ver.3: iPodとWalkman Aを分けるもの
iPodとWalkman A、用途は同じものなのになぜここまで評価が分かれてしまったのか。(中略)
それはひとえに製品に対する思想の違いにあるのではないかと考える。簡単に言うとソフト屋とハード屋の違いと言おうか。
続きは↓ココから↓
もし、若旦那さんが言われるパラダイム(ソフト屋とハード屋)があるのならば、今Appleは既にそのパラダイムから脱却しているんじゃねーの?って話。
それはサービス。
今まで機器メーカというのは、道具というカテゴリで、より便利で高性能な商品を作ってきた。より高性能高品質を目指す過程でソフトという概念が登場し、ハードとソフトという関係が成り立つ。ハードを作らずに、ソフトだけを作って社会貢献する会社まで登場した。
というのが旧来パラダイム。
サービスは、車に例えると分りやすい。
車の機能は人&物の運搬(移動手段)ですね。
ってことは、ユーザーにとって、車が中心なのではなく運搬が中心とも言える。極論運べればどんな手段でも構わない。目的地に行ければ飛行機でも船でもワープでもいい。
だとすると、車を作っている会社は、
車を売る会社 と、
運搬(移動手段)というサービスを売る会社
の2種類が考えられるのではないか?
(ホンダが飛行機を作ったのは、後者が理由ですね)
Appleに話を戻すと、音楽を外で聴くiPodは、
iPod&iTunesを売る会社
外で音楽聞けるというサービスを売る会社
の2種類が考えられる。
車だと前者はありえるだろう。現にまったく動かさず、乗らず、コレクションアイテムとして購入するユーザーもいる。それが趣味だという人も多くいる。
でもiPodはどうか?
全く音楽を聴かず、眺めてコレクションする人・・・はAppleだから居そうだけど^^;商売の対象となる数ではないだろう。
っと考えると、Appleは「音楽が聞ける」というサービスを売ろうとしていると思いません?
だから音楽を配信もするし、外で聞くための手段も用意するし、それを管理する方法も用意している。あとやってないのは、音楽を作ることぐらいだろうか?
Appleの商品を買えば分るが、デザインが良い箱にびっくりしますよね。ため息モノ。あれば既にAppleからのサービスが始まっていると言えるでしょう。余裕だからではない。あれも重要なサービスという商品と考えているんだろう。
一見何でも手広くやっているように見えるのは、旧来パラダイム的に見るからであって、Appleにとっては「音楽が聞ける」というたった一つのサービスしかやっていない。そして多分これからも一つのサービスしかやらないだろう。ただし、サービスの範囲は広げて。
だから
どんなに優れたハードを作っても、ソフトウェアがダメなら台無しということではなく、そのバランスとどういったコンセプトを表現しているか?が重要なのだと思う。
“優れた”という評価軸は多様に考えられるので一概には言えないが、iPodはそんなに音質が良くないと言われていますよね?それに車で使うFM飛ばしなんて、音質最低じゃないですか?ハード主体で機能としてみた場合“優れている”とは言えない。でも売れている。
これは若旦那さんには説明するまでもなく、それ以外の“優れた”点、つまり商品コンセプトと提供してくれている全体のサービスがあるわけですよね?
「音質がなぁ…」っつってても、iTuneやiTMSの魅力、Appleのブランド力、デザイン、ユーザー数、楽しみの広がり、将来性・・・などなど、の多くの魅力が、多少の音質をぶっ飛ばしている!というのが現状ではないでしょうか?
そう考えると、
今までの商品の作り方=「ソフト&ハード共に、より高性能高品質を求める」では、ポータブル音楽プレイヤー業界は成功しない、ってことをiPodはシェア数で示していると。
って言っても、全然競争力を持っていないとは言ってませんよ。そりゃ良いに越したことは無い。でも、それだけでは全然売れないってことが、5GiPodより以前にM:robeを販売していた会社が「撤退」という身をもって証明してくれています。orz
世の中全ての商品が、このパラダイムシフトをする訳ではないでしょう。でも、SONYはPS2という最もサービス型商売に向いている分野で成功をしています。なので、今回の出方次第では、PS2への影響(つまりサービス型にゲームを考えていたか?単に良質ハード&ソフトを提供すると考えていたか?)がじりじりと現れるのではないか?と思います。
(ちなみに、ゲーム業界で最もサービス型思考なのは任天堂とコナミだと思うんですけど、いかが?)
「音楽ってこうやって聞くもんじゃないの?」ってローラースケートに乗って爽快に言ってたのって誰でしたっけ?
「音楽ってこういう場所で聞くといいもんだよ!」なんて、猿にも分ることじゃない!って言ってたのって誰でしたっけ?
ボクには、カラフルなバックで踊るあのCMは、
「おまえが教えてくれたことじゃない!どうしたんだよ?」
って激励しているように感じます。
最後に・・・。
Appleは次に手を出すのはどこなんだろうね?
外はできたから、中なのか?
音楽ができたから、映像なのか?
個人が出来たから、ファミリーなのか?
そろそろ次が見えてきてほしいなぁ…。と欲張りな事を言ってみたり…。
□若旦那の独り言2005 Ver.3: iPodとWalkman Aを分けるもの
ずるい言い方をして逃げるなら「音楽はソフトウェア、それも含めて優れている」ということだと言っていいと思うわけですが。(笑)実際に音楽はソフトウェアであり、しかも全ての人の五感を揺るがすことのできる数少ないソフトウェアであると考えることができると思います。それを「手軽に持ち歩ける」というサービスを提供したということでAppleは成功したと言えるんですが、でも同じことをSONYもしてるんですよ。商品コンセプトは同じなんだから。
しかし方や60%のシェアを取り、方や惨敗しているこの状況を説明するにはサービスだけでは十分ではなく、その前にやっておくべきことができてないということかと。iTunes+iPodはそのために一番大事なことーいかにして気軽に、簡単に音楽を扱えるかーを満たした上でやっている。つまりSONYはその時点で負けてるんです。同じ土俵に上がれてさえない。そうやって考えるとAppleはハードメーカーとしてもしっかりしてるということかもしれないですね。
以上のような理由でやはりWalkmanとiPodの差はソフトウェアとハードウェアの差だと言えるかと思います。最低限iPodと同じように簡単に使えるハード&ソフトができてから、サービス面での勝負が始まるということで。
#逆に言えばサービス面になったらSMEを持ってるSONYは強いかも?
#ああ、でも楽曲の価格を維持するという大前提があるからやっぱりダメか
Appleが次に見ているものは何でしょうね。AVセンターとしての戦略なのか、果たしてIntelMacによって本気でシェアの逆転を狙うのか。Appleという会社が優れてるのはもうひとつ、JobsのVisionですね。次の時代を感じさせるVision、IntelMacへの移行が完了する頃に見えてくるんじゃないかと思ってます。
良く良く考えてみれば、私もipodのエントリで叩かれて以来、元気なくなっちまったんだよなぁと思いつつ……、あっちの若旦那は良いところ突っ込んでるなぁと感心したり(^^ゞ
以前もKOuさんとチャットで白熱しましたね、この手の話題(^。^)
私自身、i派でもA派でも無いんですが、日本のものづくりを支える身としては、やはりSonyに少しでも頑張って欲しいと思ったりするわけですが、今回のウィルス騒ぎとこのお粗末ブログには、本当に寂しい気持ちになりますねぇ。
やはりSonyは守るものが多すぎて、自由に動けなくなっているように思います。Sonyにとっては、Aシリーズがipodの様な出来になっても損をするし、Aシリーズがこけても損をするという八方ふさがり。
Aシリーズにも良い発想やコンセプトはありますが、ソフトが出来ていなかったりと、あちこちにボロが見られてぎくしゃくしていますね。
あれだけの会社にソフトを開発する力がないとは思えないので、やはり内部の各部署での連携が取れていない現われでしょう。
例の炎上ブログにしてもそうです。どこかの部署の賭けだったのかもしれませんねぇ……。きっと何人か首を切られるんだろうな……なんて。
ちょっと気の毒に思ったりもします。
■ei さん
コメントありがとうございました。
>iTunes+iPodはそのために一番大事なことーいかにして気軽に、簡単に音楽を扱えるかーを満たした上でやっている。
これはソフトの出来ではなく、著作権の扱いに関する契約をうまくやったということになるのではないでしょうか?
iTunesとSonyのソフトで、音楽データの移行のやりやすさに差があることは、ボクも両方使ったので理解しています。確かにSONY(だけじゃないけど)は著作権保護を重視し、やりとりに時間ともたつきがありますよね。
でも、それは著作権保護をやっているからであって、それをやっていないiTuneは、そりゃスムーズに移行できるでしょう。
ソフト制作者からすれば、著作権保護というハンディを背負っていると思います。
つまり、ソフトとハードが揃っているからサービスができるのではなく、
「著作権を保護した状態で音楽を楽しむこと」というサービスを提供しようとするSONYには、そこから差があり、ソフトの問題以前だと思うのです。この意見はeiさんと全く逆ですが・・・
じゃぁそのハンディを取ればいいじゃん?ってことになりますが、それはソフトの問題ではなく、
会社としての思想の問題や、関係団体との折衝能力の問題ではないでしょうか?
「著作権を見直そう」という発想は、「ユーザーにどういったサービスを提供しようか?」と考えるからでるので、
「著作権を守りつつ、音楽データをAからBに移行できるソフトを作るにはどうすればいいか?」しか考えていない人には絶対思いつかないことです。
この差は、ユーザーにどのようなサービスを提供すればいいのか?
Appleは「音楽の楽しみを提供しようとした」に対し、
Sonyは「音楽データを移す機能を提供しようとした」のではないかと。
これは、サービスの問題ではないでしょうか?
■若旦那さん
どもっす!もう一人の若旦那!^^
やりましたねぇ、チャット。
たしかに、Sonyには守るものが多すぎる状態でしょうね。あの新しい外人社長も、敵は内部に居るって言ってましたし。
ボク別にSonyが嫌いなわけでもなく、実はTVもHDDレコーダーもSOnyだったりするので^^
Sonyに限らず日本企業には是非ともがんばっていただきたく、わたしもがんばりたいと思うのです。
だけど、DAPの場合は酷すぎるじゃないですか!
いままでの日本企業なら、「マネ↓伝記」なんて揶揄されるほど、類似商品を作れましたよね?
iPodが登場してから何年たちますか?カラー液晶になって、いくつ寝ましたか?
まだSonyですらモノクロ液晶ですよ!あの大きさですよ!
まだ近そうなm;robeは撤退ですよ。
サービスとかなんとか言っていますが、最も危険視しているのは、
このマネすらできていない現状なんですよね。
「よー似てるし、これでもええかっ!安いし…」がないでしょう?
いままであったじゃないですか、どんな商品にも。
http://japanese.engadget.com/2005/12/02/fake-ipod/
↑こういうのですら、現状では色々な意味で作れなくなったって感じしません?