一朝一夕では得られない価値
一見ユーザーには不思議なぐらい親切なサービスだけど、ちゃんと裏ではビジネスが成立している。そんな頭のいいサービスがGoogleから登場した。
ニュース記事では
「検索履歴を加味した検索結果を表示する機能」
と説明されている「パーソナライズド検索」
例えば「Apple」を検索した場合、
ユーザーの検索履歴から、果物かパソコンかを判断し、
ページランクを変えるというもの。
これを使う為にはログインして、自分専用ページを開くのだが、これがなんか凄い。これって前からあったの?
RSSリーダーのように、表示されるコンテンツを編集でき、カスタマイズポータルサイトが作れる。
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ユーザーには
ポータルサイトの提供
自分の趣向を加味した検索
を提供される。
これと引き換えに自分のプロファイルデータを渡している。
「Apple」の例からわかるが、複数の単語からユーザーの趣向を理解することができるのだろう。たぶん。
だから、どんな言葉を検索し、どんなニュースや話題に反応しているか?からその情報からユーザー像(「〜系の人」みたいなもの)を推論することができる。
「〜系の人は、○○という言葉に反応しやすい」とか。
「〜系の人に流行っている言葉は○○」とか。
「○○という新語は、〜系の人の言葉」とか。
そういう二次副産物情報が取得できる。
それは、こんな使い方をしてお金を生む。
「〜系の人が、今最も反応しやすい言葉は○○だから、
バナー広告に○○という言葉を入れましょう」とアドバイス。
「○○という言葉が検索された。○○は〜系の人の言葉なので、〜系に広告を出したいA社の広告を表示しよう」とか。
これでGoogleの広告は、より適した情報が表示され、
クリック数が上がる。
前に“ポータルサイト”という言葉がもてはやされた時は、
「必ず見てもらえる」という価値があったが、
このGoogleのそれは、
「ユーザーの分析」という大きな価値を生み出すのだろう。
これは、多くのユーザーと、頻度の利用が、
一朝一夕では得られないアドバンテージを生む。