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2005.10.26

■トニー滝谷

ブロTネタばかりだとつまんないだろうから、映画ネタ^^

観客に、一定の知識や同調する感覚がないと
楽しめない映画というのもあるだろう。

例えば、『マトリックス』
ハリウッド作品なので配慮はされてはいるが、監督がその気マンマンなので、いたしかたがない。

例えば、『トニー滝谷
この映画は、村上春樹氏の小説世界を感じたことのある人。
又は、原作小説「トニー滝谷」を読んだことのある人。
そんな人が楽しめる映画なんだろう。

続きは↓ココから↓


「まるで服を着るために生まれてきた人」

どこかで、この言葉を聞いて、とても見たくなった作品。
イメージに近い印象を感じれただけに、惜しい作品となった。
惜しい点、それは映画になっていない点。

俳優さん  ★★★★☆
絵作り   ★★★★★
撮影技術  ★★★★★
ストーリー ★★★☆☆
でも、映画ではない。


ボクは映画自論を語るつもりはない。
そんなことはおこがましい。十人十色の自論を勝手に展開していただきたい。

だけど、これは映画ではないといいたい。
その理由は「これは小説だから」


ある方の表現だが、
“コンテンツ”と“コンテナ”と“コンテクスト”いう表現がある。

“コンテンツ”とは、その作品の中身。
“コンテナ”とは、その作品の媒体。
“コンテクスト”とは、その位置づけ。

“コンテンツ”はトニー滝谷 で、
“コンテナ”はフィルム、
ここまではいいだろう。っで、

“コンテクスト”これが映画ではないのだ。
まったくの小説。


・・・という言い方をしたら、結局
「あなたの映画定義はなんなのさ」と言われるだろう。

ボクが問題としている論点はそこではない。
ボクが、または監督が、それをどう思おうか?という話ではなく、anonymousな観客という全体意思として、これを映画と思うだろうか?という点なのだ。

監督が「これが映画なのだ!」と自論を主張しても、
anonymousな全体意思はそれを認めないことは大いにある。

映画館でやっているから、入場料払ったから、
大画面で見るから、フィルムで見るから…
というのが、全体意思が認める“映画”ではないことはわかっていただけるだろう。

そんなことより、ヤクザ映画を見た観客が皆肩で風を切って歩いてしまう、そんな「あぁー映画見たなぁ…」という満足感が全体意思としての“映画”を形成するのだと思う。

それがないように思うのだ。

それは誰が作るものなのか?の答えは監督しかない。
監督が“コンテクスト”を伝わるように表現すれば、
anonymousな全体意思はそれを受け止めることが出来る。

ハリウッド映画はその良い例で、彼らは全体意思から求めれている“コンテクスト”を熱いぐらい表現しすぎて、逆にハリウッド映画というひとつのアイコンを形成し、毛嫌いする人もいるほどではないか。マトリックスは“映画”としても“ハリウッド映画”としても“ウォシャウスキーワールド”としても全体意思を満足させているではないか。


評価の分かれるところは、ここなのだろう。

最初に言っていた、楽しめる素養を持った人は、
「何を求めてこの作品を見たか?=村上ワールド」なので、
村上ワールドの質や捉え方、再現力での賛否はあるにせよ、それなりの満足度は得られる作品なのだろう。すばらしい絵作りだし、雰囲気もとてもよい。

楽しめる素養のない人は・・・
“映画”を見たかったのに“小説”を見せられた、
この不完全燃焼なもやもや。これがとても気持ち悪い作品。


あえて酷評すれば、
すっかり監督は我を忘れ、
村上ワールドの“コンテナ”移し変えに専念しすぎ、
肝心の与えられた役割
“コンテクスト”の移し変え を全く行わなかった作品。

という印象を持った。
これから見られる方は、この点を考慮して楽しんでいただきたい。そして、出来ることならば、村上ワールドというものを感じてから見ていただきたい。


この文章を書こうと思ったきっかけであり、
この印象に確証をもったのは、公式HPにあった監督のこの一文である。
この映画「トニー滝谷」は、これまでの自分の映画に全く似ていないどころか、なにか見たことないような、不思議な感触の映画になったような気がしています。

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原作が収録されている短編集

tony takitani official web site
posted by KOu at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ■Kino
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トリビア司会者の後ろにある水槽の商品名は「アクアティックビジョンシステム」
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