このエントリーは「■【私の仕事】コンセプトプランニングー2」の続きです。
「コンセプト」が決まれば、
それを社会の皆に伝わるような形にします。
論理的な説明資料を作り、その論理を形(具現化)にします。
この段階で発表されるのが、「コンセプトモデル」と呼ばれます。
東京モーターショーで、発売されない車が発表されますよね?あれです。
その後、コンセプトモデルを色々な方向から評価します。
技術の人に見せて、実際に作れるかどうか?
営業の人に見せて、売れるかどうか?
経理の人に見せて、どれぐらいの価格になるか?
そして、一般の人に見せて感想を聞きます。「買いたい?」って。
その結果を会社の偉い人が見て、判断します。
「作ってよし!」とゴーサインが出ると、実際の商品開発が始まります。
この後は、商品の外形のデザインをしたり、箱のデザインをしたり、広告のデザインをしたり…があります。
普通、デザイナーというと、この後の仕事を想像されると思います。
もちろん、この後の仕事もしますが、この前の仕事もワタシはします。
「コンセプト」作りのお手伝い。これが「プランニング」というお仕事になります。デザイナーの立場から、「コンセプト」の「プランニング(設計)」をする。
これがワタシのお仕事(のひとつ)です。
「コンセプト」はデザイナーしか作らないものではありません。
技術の人は、新技術を「コンセプト」にしますし、
商品企画の人は、社会の流れを分析して「コンセプト」を作り、
営業の人は、安い!とか、これが売れる!を「コンセプト」にします。
ワタシはデザイナーなので、デザイナーという立場から「コンセプト」を作ります。だから、コンセプトを伝える手段として絵を描いたり、かっこいい形を作ったりすることもありますが、それがメインの仕事ではありません。
絵を描かないデザイナー。これがワタシの仕事です。
(↑は大袈裟ですが…)
そして、ワタシの最大の悩み
「デザイナーなんだから、絵描けるでしょう?ちょっと描いてよ!」
って言われること。
□ブログのハローワーク
もう採算関係なくすごいものが出来上がったり。
でも当たり前ですが、それから商売の話になって、
コストの話になって、やがてはじめの「コンセプト」ってなんだったかなみたいなものになってたり。
その分、直接的生産能力がないものを作っていることでの世間の荒波も感じたりもするんですけどねぇ…。
>「デザイナーなんだから、絵描けるでしょう?ちょっと描いてよ!」
>って言われること。
そうなの??
でも、■■K::M-t b.g.s.■■なんかも、めちゃセンス良かったりで、さすがだなぁと唸るばかりですよ。
うらやますぃ〜です。
あれは、制作したソフト(ID)を見てもらえれば分かりますが、誰でもあれぐらいは作れる秀逸ソフトですよ。
なので、ボクの腕ではないですよ〜。
絵はホント苦手で、特に有機物(人、動物)が全然です。「ぷっ」すまの絵を描く企画あるじゃないですか、あれの東みきひさ画伯や草薙画伯並です。
びおが旅行会社からたまたま入った、コンクリートメーカー。
アルバイトから社員になったんですが、そこの設計の課長さんが
プレゼンにかなり厳しい人で、「なぜ、こういうデザインに
なったのか」「なぜ、こういう絵にしたのか」にうるさかったです。
その質問で臆したり、答えられないと、考え直し〜になるので、
承認をもらう時は、「気合いだ〜あ」の形相でした。
(課長は、楽しそうだった)
あのころは、胃が痛かったけど、今はいい思い出で
また、お仕事したいな。。とも思います。
その課長さんの言われることは、正しいですね。びおびおさんは胃が痛い話かもしれませんが、とても真っ当な上司だと思いますよ。