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2005.10.17

■海外の12人と日本の12人

告知:12人の陪審員がまた招集されました。

■12人で人を裁く』で舞台版『12人の優しい日本人』に行きたいと言っておりましたが、そんなこともあって、もう一度映画版『12人の優しい日本人』とその元ネタになった『十二人の怒れる男』を見てみた。

やっぱ、比べて観ると面白いや!

オススメの見方は、先に『12人の優しい日本人』を見て、『十二人の怒れる男』を見る順番かな。

視覚に頼りきらず、セリフから頭で話を組み立てる。
この作品は「そろばん」のようなところがあります。
続きは↓ココから↓



だから、日本人向きにして、より話を簡単にしている「優しい日本人」の方が見やすいと思います。
話の大筋の流れは一緒なので、
「優しい日本人」で理解してから「怒れる男」を見ると、話はある程度理解できていますから、役者の細かな演技に集中できます。

流石昔の俳優さんです、微妙な動きで演技しています。編集もその辺を受けてすばらしい!


どちらの作品にしても、
なんで自然なセリフだけで、あれだけ設定表現ができるのでしょうか?共に裁判のシーンは全くなく、説明臭いシーンもありません。12人の陪審員が議論するセリフだけで、事件を把握する必要な情報が全て伝わり、その上陪審員の人となりまで伝わってきます。

その理由を、日本人だから分るローカル情報(人相、文化、小道具からの推論、言葉使い、方言…)をフル活用しているからだと思っていました。
だから、洋画である「怒れる男」では理解できないかもしれないかも?と。

ところが、全然そんなことはなかった!
これがすばらしいですね。

あと、この作品の楽しみ方ポイントは、
「自分の心情変化を素直に客観的に感じる」です。

どちらの作品も、言葉では言えない人間的な心情(偏見、先入観、価値感…)が加味され、観客のそれを利用しようとしています。だから、その心情に素直に見ることで、色々な揺さぶりが体験できると思います。

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■reference
十二人の怒れる男
十二人の怒れる男
  • スタジオ: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 価格: ¥ 4,179
  • 発売日: 2001/12/21
  • 売上ランキング: 6,065
  • おすすめ度 4.73


12人の優しい日本人
12人の優しい日本人
  • スタジオ: ジェネオン エンタテインメント
  • 価格: ¥ 4,935
  • 発売日: 2000/10/25
  • 売上ランキング: 7,450
  • おすすめ度 4.38
posted by KOu at 16:59 | Comment(3) | TrackBack(0) | ■Kino
comment
舞台、私も行きたいです。
三谷幸喜が好きというのもありますが、
一応法学をやっている身なもので。
でも……遠い!
うーん、DVDでも観ようかなと思います。
Posted by 定六 at 2005.10.19 00:30
KOuさんありがとうございます。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
これで御神籤完成しそうです^^
Posted by H at 2005.10.19 10:22
■定六さん
法学関係ですか!
見ていただければ明白ですが、この作品は法学というより心理学です^^
もし、裁判関係を目指しておられるのなら、こういった人間心理をついたディベートテクというのは、とても参考になるかもしれません。

まっそんな堅く見るより、所詮エンタメなのです^^;

■Hさん
えらい場所をお借りしてですね^^
いえいえ、お役にたてましたか?Flashの勉強の原動力としてブログパーツを作るのはすごく良い方法だと思うので、作ってみてくださいね。
Posted by KOu at 2005.10.20 10:29
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最後まで読んでくれてありがとう!
そんなあなただけに、KOuからのとっておきトリビア!


トリビア司会者の後ろにある水槽の商品名は「アクアティックビジョンシステム」