そろそろ秋の夜長ですね
昨今の韓流ブームのきっかけを覚えています?
冬のソナタ? いやいや、その前。
日韓W杯? それもあるよね。
韓国映画ってあったじゃないですか!
『シュリ』とか『JSA』とか。
韓国の映画は何やらスゲーぞ!って言ってませんでした?
もうすぐヨン様の「四月の雪」が公開されますが、
実は、韓流俳優ブームのおかげで、
一時盛り上がりを見せていた日本での韓国映画人気は、陰りになったそうです。
「わたしはヨン様ファンじゃないから…」と、
韓国映画というだけで内容も見ずに拒否反応してしまう…
が原因だそうな。
韓国は近年とても映画産業に力をいれています。
その結果が出始めた矢先の韓流ブーム。
結果論ですが、裏目にでてしまったようです。
そういう話を聞いたからじゃないですが、
久しぶりに韓国映画を見てみました。
続きは↓ココから↓
- 美術館の隣の動物園
- スタジオ: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/03/02
- 売上ランキング: 5,393
- おすすめ度
変わった題名に引かれた、この映画。
ぜーんぜん内容がわかりませんよね。カテゴリーすらわかりません。
本当はその状態で見ていただきたい映画なんですが、それでは興味もわかないので…
シナリオ公募への作品作りをしながら、結婚式ビデオ撮影のバイトをするとてもダラシない女性のチュニ。これは話のホンの最初。これからチョルスが兵役に戻るまでの10日間の出来事がコメディタッチで描かれます。
チュニの部屋の前の住人タヘの彼氏チョルスは、兵役休暇中を二人で過ごそうとタヘが住んでいるものだと思い込み、チュニの部屋に入る。
「引っ越したわよ!」と怒るチュニの言葉を聞き始めてチョルスは振られたことを知る。
そんなきっかけから、二人の恋愛感情のない同棲生活が始まる。
チュニは女性とは思えないほどのダラシなさ。
チョルスは男なのに綺麗好きでガミガミうるさいタイプ。
彼らの第一印象はあまり良くないのですが、
次第に人間的な良い一面が見え始め、
親近感と味のあるキャラ印象になっていくところが面白い。
そして、途中で空想世界と現実世界の二重構成になるのですが、
その書き分けとからみ具合が、なかなかです。
映画の面白さは色々あると思いますが、
この映画はキャラへの親しみが湧く、キャラの面白みで見る映画ですね。
そういう意味では『猟奇的な彼女』に近いかも。
(あそこまで凝ったストーリーではないですが…)
あと、定番で判りやすい撮影テクがいっぱい使われています。なので映画を学ばれている方にはぴったりだと思います。
ここからはネタバレ話。選択反転でお読みください。
原作は読んでないですが、原作ではもっと繊細にストーリーが書かれていたのではないかなぁ。後半のストーリー展開が唐突で雑なのがとても惜しい。
多分、時間に収められなかったんじゃないかなぁ。
あとは、凄く好きな感じですね。
悪く言えば素人臭く感じてしまう撮影テクや展開ですが、昨今の変に凝った映画に比べれば逆に新鮮でした。
なんといっても、キャラの描き方の巧妙さと大事な扱い、そして絵作りは韓国映画の明るい未来を感じました。
本当に映画がすきなんだなぁ(´-`)
そう感じられる爽やかな映画でした。
□美術館の隣の動物園 DVD - goo 映画