誰も望まない
「また、珍しい本を買ってきたのね」
本は好きだけど、極端に視野が狭いと思っている。物語は読まないし、啓発だとか勇気が出るだとかも読まない。
岡本太郎というだけで買ってしまった本。
彼の何かを知りたかったのだろうか?
根本的にこの類を、自分は欲していないのだろう。
3ページほどでそれを再確認し、後は言葉の奥底を全体から感じることをしていた。
「こんな本を読んでいる今、既にお前はダメだ」
それしか頭に浮かばない。
続きは↓ココから↓
彼がもし生きていたら、この本を出しただろうか?
もっとも彼に近い人間が、この本を出しているのだから、僕の考えは99.9%邪推だろう。ほぼ間違いない。
だけど、彼の言葉はむちゃくちゃだ。
世間で言われる一般論を、無理に逆を真理と語っているように感じる。
そんな行為の目的は2つ考えられる。
一つは、天邪鬼。
一つは、混乱させる。
ボクは後者だと思った。
混乱させ、何を拠り所にすればいいのか判らない時、自分は何を信じるのか?
「こんな本を読んでいる今、既にお前はダメだ」
そうなのです。
こんな他人の言葉を聞き入れて、それを頼りにしようって思っている時点でダメなのです。
それが、あの大好きな岡本太郎であったとしても。
彼から学ぶ言葉はない。
彼もそれは望んでいない。
誰も望まない、無駄な本を買ってしまったものだ。