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2004.06.28

■路に落ちてた月

久しぶりにダレた休日を少し過ごした。

一番自己嫌悪に陥るのは、
「午後にダレたお笑い番組を見ながら、うとうとする」
というもの。

最近やっちゃったりしてなかったのですが、やっちゃいそうでした。
やばめ。


最近は寄席中継ものの番組がホント少なくなったなぁ。

>>>ボクの幼少時代、
土日と言えば、どこかの局でやっていた印象があるし、疑うこともなく半ドン学校から帰って、ダレた昼御飯を食べながら見る番組は「吉本新喜劇」だった。


♪ほんわかぱっぱ〜 ほんわかぱっぱ〜 ♪

「おばちゃーん、おあいそ!」
「えーと、キツネうどんとカツ丼で、三千万円」

  (いっせいにこける)


毎回ワンパターンな展開と、お決まりのギャグ。
でも毎回同じように笑っていた。

「何の」かはわからないけど、
「何か」は自然と学ばされていた・・・のかも。



世間ではそれを「ベタ」と呼ぶのかな。


松本人志氏が何かの書籍でこう言っていた
芸人が一番の常識人だ。常識というピンポイントを知っているからこそ、そのポイントをわざと外すことで笑いがとれる
と。

常識から外し過ぎると、単なる非常識変人。かといって常識に近すぎると、全然普通でおもしろくない。この絶妙な“外しの塩梅”がお笑いのポイントなのだろう。

「ベタ」というのは、その教科書とも言える。
外し加減を「お決まりギャグ」で自然と覚え、リアル社会で応用し、友人たちの反応を見る。そうやって、物事の塩梅というものを理解していたのかもしれない。


この場面では、ここまで外してはいけない。

コレぐらいの外しなら、洒落になる。
コレ以上は 洒落にならない。


みんな外しすぎなんだって。
「ベタ」を知ってる奴が、ちょっとづつ外すから面白いんだよ。

“外しの塩梅”を知り尽くした男は、この本でそう言っているのかもしれない。



路に落ちてた月―ビートたけし童話集
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路に落ちてた月―ビートたけし童話集(文庫本)


この本の冒頭文
少年時代から、周りにいた、酔っ払い、頑固オヤジ、セールスマン、ヤクザ、自称金持ち、お巡りさん、失業者、田舎の子、バスガイト、正体不明の女…いろんな人にしゃべったり、聞いたりした話です。
彼に“外しの塩梅”を教えた
童話(子供のように「ベタ」を知らない人向けの話)
の本でした。

posted by KOu at 14:46 | Comment(4) | TrackBack(0) | ■book
comment
さすが関西人!
ベタをベタたらしめるのもまた偉大な芸人なのですな。
Posted by 股兵衛 at 2004.06.28 21:20
実は、ボクもこの文を書いていて再発見した「ベタの功名」だったのですよ。
Posted by KOu at 2004.06.29 10:16
べたは良い!
最近はまっています。
無性に、こけたいです。
Posted by マンションは、こうだ! at 2004.07.05 10:57
■マンションは、こうだ! さん
普段からベタな生活をしておりますので、こけには苦労はいたしません。

誰もがつっこむのを嫌がり、ボケがボケを呼び、会話が成立しないこともしばしば。


「ボケAの攻撃」
「ボケAは仲間を呼んだ!」
「ボケBが増えた」「ボケCが増えた」「ボケDが増えた」

「ボケBの攻撃」
「ボケBは仲間を呼んだ!」
「ボケEが増えた」「ボケFが増えた」「ボケGが増えた」

の無限ループ
Posted by KOu at 2004.07.05 14:23
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最後まで読んでくれてありがとう!
そんなあなただけに、KOuからのとっておきトリビア!


トリビア司会者の後ろにある水槽の商品名は「アクアティックビジョンシステム」
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