その番組とはNHKBSアナログ2で深夜再放送された
「地球に好奇心 「巨大山車を競う・アマゾンの大祭典“ボイブンバ”」
なんやねん!と、ボイブンバってどういう語感センスやねん!と。一人TVつっこりノリノリで見始めたわけです。
それにこんなに教えられるとは・・・。
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ところが、ところが、このお祭りがえれぇ〜すごい!
リオのカーニバルみたいな踊りまくりのお祭り。
アマゾンの大祭典 ボイブンバ [うにべるのおもしろ観光情報]に情報がいろいろあったのですが、
アマゾン川に浮かぶ人口7万人の静かな島の町パリンチンスで毎年6月28日に開幕される『ボイ・ブンバ・フォルクローレ・フェスティバル』は、アマゾン中が熱狂するカーニバルです。んでね、祭りは青組赤組で出来栄えを争う形式でして、祭り最後に結果発表が行われるんです。
そりゃ大掛かりなお祭りなので、関係者もえらい人数なわけです。その人たちが各部門の結果を聞く毎に大騒ぎ!そして、いよいよ総合得点発表。皆が息を呑んでひと時の沈黙が会場を包みます。
「今年の優勝は・・・・・
・・・・・・・同点で両方優勝です!」
( ´_ゝ`)「なんだよそれ!」
って思ってたらTVの中の狂者達は違う!
ヽ(´∀`)ノ 「ヤター!俺たち優勝だぁ!」
「ヤター!俺たちも優勝だぁ!」ヽ(´∀`)ノ
(|| ゜Д゜)「えええええっ!両方が優勝気分で狂喜乱舞だよ!」
「なんで?なんで?なんで?」
お祭りだから出来レースで毎回引き分けなのかと思ったら、引き分けは32年ぶりだそうで。ってことは、奴らはマジで喜んでいる。
日本じゃ「引き分け」って微妙で中途半端で、喜ぶの?悲しむの?みたいな気分じゃないですか?なのに彼らは違う。普通に自分が勝ったように喜んでいるんです。その場にいた全員が優勝者な訳ですから、そりゃもぅ大騒ぎなわけです。
相手のことはともかく、自分たちの踊りはどれだけよかったのか?それを彼らは聞きたがっているのだ。そしてその評価として「優勝=あなたが一番いい踊り」と言われた。だから喜んでいるんだと。
そこから思うに、
彼らにとって評価とは相対的なものではなく、絶対的なものなのかと。絶対的な評価だから、同じ評価があっても別に自分の評価は揺るがない。優勝は優勝。その上彼らは「相手も優勝!相手もいい踊りだったんだ!ならみんなHappyでいいじゃないか!」と。
なんか考えたこともなかった感覚だなぁって、目からウロコがポロポロって。
いつの間にか競争や評価とは相対的なもの(=他人との差があることが評価)と固定観念がついちゃってたんだなぁ。他人のことより、自分がどうなのか?が評価でもいいやん。一番がいっぱいいたっていいやん。無理に差を見つけたり、順位つけなくってもええのか、と。
なんか「TV寺子屋」みたいな噺になってしまいしたが…、
寺子屋ついでにちょっと毒ついておくと、最近「順位をつけるな!」とクレームする親がおるらしく、運動会でも順位をつけないらしいのです。が、上のような点を履き違えたハグレ文化人の愚知恵だと言いたい!
資本主義社会の最大の利点であり問題点である
“競争による勝ち組と負け組”
についての解決策をなんとまぁあっさりとあっけらかんと、ものすごくHappyに提示されたような気がして。
この理論が全てに言えるとは思わないですよ。でも、相対的評価も全てに言えるわけではない。TPOに合わせて使い分けることができれば、世の中もっとHappyな輩が増えるのではないかと、この図解を見ながら思ったわけです。

■reference
□アマゾンの大祭典 ボイブンバ [うにべるのおもしろ観光情報]