ゆゆしき援護射撃
週刊文春がラジー賞日本版とも言える「きいちご賞」というのを発表したようですね。(2004年度ダメ映画を決める「文春きいちご賞」が日本映画を斬る - FLiXムービーサイト)
■CASSHERNで酷評した自分としては、2位に『CASSHERN』が入ったことに納得。
結局あれ以降続いた 子供向けコンテンツ→大人向け映画
は、どれもイマイチだったってことなんでしょうかねぇ。
特にFMとか聞いていると、宇多田パワーで『CASSHERN』を悪く言ってはいけない空気が流れていて、言論統制的雰囲気がどうも嫌だった。
ロシアの著名なファッション評論家
ウラジミール・キュプラ氏(*1)の言葉を思い出します。
裏地を見れば伯爵の真意が分かるこれは、当時言論統制がまことしやかに横行していたロシアで、
表地(=大通り)の平和で華やかな街の雰囲気で判断するよりも、
裏地(=裏路地)の雰囲気を感じた方が、その街の真の状況を見ることができる。
という意味で言われたファッション評論家らしい名言だが、
インターネットなどでこれだけ多彩な価値観や意見が行きかっている現代の日本でも、なんとなく“世論”という無言の圧力があるように感じるのは私だけだろうか?
宇多田パワー『CASSHERN』にはその最たる印象を持った。
*1
ウラジミール・キュプラ[Vladimir CUPRO]
1912年 ロシア・ペテルブルグに生まれる。
繊維貿易商をしていた父の影響で、欧州を転々とする。
20歳でモスクワ国立繊維工芸大学に入学し、当時建築家を目指し留学していたデース・ケドガーと出会う。
「これからの建築はそこに行き交う人までもデザインしなくてはならない」というケドガーの言葉に感銘を受け、『ロシア総合環境計画(RSSE』を設立。外装、内装、そして人と、その空間に存在する全てをデザインするという当時としては斬新な思想を推し進める。
しかし、言論統制が進みつつあるロシア政治を見て、反面教師的に反省。突然解散を宣言する。
以後の活動は不明。(引用:USO通信社)
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□ゆゆしきデースケドガーブログ[ゆゆしき羊ブログさん]
ウラジミール・キュプラってなるほどザワールドのCMで名前を耳にしたような…
リメイクって層はどこを狙っているんでしょう?
昔本編を見てた父親かな?
(アメリカでラズベリーと言うのは分かるけど。)
「イモ」とか「大根」とか、「煮ても焼いても」とかではダメなのでしょうか…。
映画だけでなく、漫画の世界でも、昔好きだった作品が、再開されたりリメイクされたりしていますね。
ターゲットの世代だけに、なんだか試されてるような気がします。
同世代感・・・
■かげまるさん
やばっ!もしやオヤヂ世代ですか?わたくし?
もちょっと早いと思うのですが…
間違いなく、うちらとその上世代がターゲットですね。
■ひなっぺたさん
まっ所詮大衆雑誌ですから、ベタなところから責めるのが無難な選択ってものですね。
どの時代でも、最も社会的に活発な世代が中心になるものですが、現状のコンテンツの動きは極端な感じがしますね。正直子供がかわいそうな気もします。ってかませたガキになってもしょうがない現状でしょうね。
いつからヒーロー戦隊は、若手二枚目俳優の登竜門、お母さんのものになったのでしょうか…?
キャシャーンは個人的にはおもしろかったです。原作はまったく知らんのですが。でも宇多田パワーが働いてるのは確かですね。
実は、きいちごより、SEOより、ケーズなんちゃらより、
ウラジミール・キュプラ
と書きたかっただけなんですけどね。
ウラジミールだけに裏地見る。しかも、デースケドガー。出来すぎですw
『お目が高いですね、キュプラ。』
と言われた。
という有名な逸話は、日本では有名ですね。
(http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/1996/fi960819.html)