“見てくれ”屋の仕事

うーん、まぁまぁといった感じで、
★★★☆☆ 3つ星かな。
特に目新しい情報や考え方がなかったので、この評価であって、こういった事を知らない方、最近の松下製品の好調ぶりを理解したい人には有効な情報が多く詰まっている本ではないだろうか?
著者はファッション畑のトレンドウォッチャー的役割の方で、冒頭にも但書きとして書かれてあるが、
外野からの目(つまり専門家ではない視点と意見と事前知識)
ファッションからの目
から見た現在の松下デザインが語られている。外野の方はもちろん、内野(デザイン関係者)の方にもつい見失いがちな外野からの意見を得る機会になるのではないだろうか。
続きは↓ココから↓
松下の現在の好調を支えるデザイン改革が具体的に説明されているのだが、
(外野向けにボクは感じた)改良点説明があり、
(内野、特に松下デザイン社社員向けにボクは感じた)現在の足らない点
という流れで書かれているように思った。
だから、なんか社員向けのコンサルティング資料を読んでいるような気分。
結局、いろいろ難しいことを言ったところで、
松下はSonyより一般的汎用的なユーザー層を相手にしているわけで、
デザイン専門家からの評価より、著者のような
「正確な目を持つことを社会的に評価された普通の人」
に評価&助言をもらう方が価値ある情報なのかもしれない。
そういった意味で、誰が読むべき本かと言えば、
まず松下社員が読むべき本なのかもしれない。
著者もそう思って書かれたんじゃないかなぁ。(なんとなくの勝手な直感だけど)
そして、次はデザインをまったく知らない人に読んでほしい。
デザインというのは、こういったこともするんですよ!
そして、こんな効果や影響力があるもんなんですよ!
“見てくれ”屋だと思っていません?
それでは松下どころか、SonyもiPodもAppleもビームスも理解できないと思いますよ。
- 松下のデザイン戦略
- 発売元: PHP研究所
- 価格: ¥ 1,365
- 発売日: 2005/11/15
- 売上ランキング: 222,983